先天性異常のリスクを70%減らす葉酸サプリ!
葉酸サプリは、赤ちゃんの先天性異常のリスクを減らすためにも摂取が推奨されています。
先天性異常とは?
出生時から認められる肉体的や精神的な異常を言います。
出生後ではなく、出生前の先天的な原因による様々な疾患を指します。
外形や内臓が異常な状態で生まれる奇形や機能異常、代謝異常、分子病、遺伝性疾患等、先天性異常の種類は数多いです。
中でも、妊娠中に懸念される代表的な先天性異常は、二分脊椎症と無脳症です。
先天性異常が起こる時期
受精して2週間で、受精卵は分裂して着床します。
3週〜8週目の終わりの時期に、受精卵が分裂して細胞が増え、体の細かい期間が形成されます。
この時期がとてもデリケートな時期で、器官形成期と呼びます。
この時期に二分脊椎症や無能性などの先天性異常が起こる可能性があります。
9週目以降には、奇形や機能障害が多いと言われます。
葉酸摂取で先天性異常のリスクを70%軽減
1991年、アメリカ等の先進国7カ国33ヶ所で行われた調査によると、葉酸を摂取した女性は、摂取しない女性と比べ、先天性異常のリスクを70%減らせるということが解っています。
そして、アメリカでは、1992年に国際安全衛生センターから妊娠希望の女性の葉酸の摂取が義務付けられるようになりました。
その結果、1980年代には、先天性異常の発生率が日本の2倍以上だったアメリカは、日本の半分以下に減っています。
葉酸サプリが必要な理由
なぜ厚生労働省は、普段の葉酸の摂取に加えて、更に追加で400μgの葉酸をサプリなどから摂取することを推奨しているのでしょうか?
それは、普段の食事から葉酸を摂取することが簡単ではないからです。
葉酸は、水溶性ビタミンの一つなので、水に溶けやすく、例えば野菜を60度以上のお湯で茹でたとすると、半分以上が流れでてしまいます。
ほうれん草で例えると、1日400μgの葉酸を摂取するには、400グラム以上食べる必要があるため、かなりの量です。
つわりのある妊娠初期には特に食事から葉酸を摂ることが困難であることが解ります。
そのため、葉酸サプリの摂取が推奨されているわけです。