妊娠中に葉酸サプリはいつまで飲み続けるべきか?
ここで、妊娠中に葉酸サプリをいつまでに飲むべきか?
また、葉酸サプリをいつまで続けて飲むべきか?について考えてみます。
まず、葉酸サプリはいつまでに飲むべきかというと、推奨は、妊娠の1ヶ月以上前です。
厚生労働省で推奨されているのは、通常の食生活で摂れる葉酸ポリグルタミン酸型葉酸240μgに加えて、モノグルタミン酸型葉酸(合成葉酸)400μgの摂取です。
これを妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月の女性に推奨しています。
なぜこの時期に特に葉酸の摂取が推奨されるのかというと、受胎後28日頃に胎児の神経管ができてくるからです。
この受胎の前後のタイミングでしっかりとモノグルタミン酸型葉酸を摂ることで、神経管閉鎖障害のリスクを減らすことができます。
なので、すでに妊娠していて、妊娠3ヶ月以前であるのに葉酸サプリを飲んでいない場合は、一刻も早く飲んだほうが良いということになります。
そして、いつまで飲み続けるべきかというと、授乳中まで飲んだほうが良いです。
ですが、その時時によって推奨される摂取量が違います。
食事から摂れるポリグルタミン酸型葉酸を天然葉酸と呼び、モノグルタミン型葉酸を合成葉酸と呼びます。
妊娠の時期と推奨摂取量は以下のとおりです。
妊娠の1ヶ月以上前〜妊娠初期(4ヶ月)まで
天然葉酸240μg+合成葉酸400μg→640μg/日
妊娠中期〜妊娠後期(5ヶ月〜10ヶ月)まで
天然葉酸240μg+合成葉酸240μg→480μg/日
授乳中
天然葉酸240μg+合成葉酸100μg→640μg/日
普段の食生活で天然葉酸240μgを摂ることが難しい場合は、サプリメントで摂る必要があります。
実際に葉酸は水に溶けやすく、加熱によって壊れるため、食事から多くの葉酸を摂ることが難しいことが多いです。
そのため、妊娠初期だけでなく、妊娠中期から後期も葉酸サプリの摂取がおすすめですし、できれば、授乳中も飲んだほうが良いというわけです。